「有限責任」と「無限責任」は何が違うのでしょうか。
結論からいうと、会社が抱えている債務についてどの程度まで責任をもつかが違います。
では、どのような場合に有限責任や無限責任になるのでしょうか。
今回は、有限責任と無限責任の違いについて解説します。
■有限責任
有限責任とは、会社が倒産などした場合において、その会社が負債を抱えていた場合、出資額を上限にその債務を負うことを指します。
例えば、負債が1000万円で、出資額が200万円の場合は、200万円まで責任を負うということです。
会社がより多くの出資者を募るにあたって、会社の負債をすべて負う形態では出資者が集まりにくいため、有限責任という形態が生まれました。
有限責任にあたるのは以下の出資者です。
・株式会社
・合同会社
・合資会社(※合資会社は有限責任の出資者と無限責任の出資者の両方が存在する場合があります。有限責任か無限責任かは定款を確認します。)
■無限責任
無限責任とは、会社が倒産などした場合において、その会社が負債を抱えていた場合、その債務のすべてを負うことを指します。
例えば、負債が1000万円で、出資額が200万円の場合であっても、1000万円すべての範囲において責任を負うということです。
無限責任にあたるのは以下の出資者です。
・合名会社
・合資会社(※合資会社は有限責任の出資者と無限責任の出資者の両方が存在する場合があります。有限責任か無限責任かは定款を確認します。)
また、個人事業主も無限責任にあたります。
さらに、オーナー社長の多くが実質的には無限責任にあたります。
なぜなら、会社が銀行などから融資を受けるにあたってオーナー社長個人の保証を求められる場合が多くなっているからです。
■まとめ
今回は、有限責任と無限責任の違いについて解説しました。
有限責任は出資額を上限に債務について責任をもち、無限責任は債務のすべてについて責任をもちます。
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